巻頭言

 春たけなわの今日この頃、花が咲き新緑が目にまぶしい季節です。

ハナミズキの花びらが散り始め、赤いイチゴが美味しそうです。

新入のお子さん達はだいぶ新しい環境に慣れてきてくれたようで、元気な姿を見せてくれています。

すごしやすい季節ですし、お子さん達の活動は日に日に活発になって、元気な声が園に響いています。

 新入のお子さんにとって、園生活を楽しめるというのが一番大切だと思います。

園では教職員一同お子さんがリラックスして過ごせるように心がけています。

しかし、初めての団体生活ですので、緊張や戸惑いもあるかもしれませんし、一生懸命がんばって少し疲れているかもしれませんのでお家では十分に栄養や休息をとって、お子さんから楽しくお話を聞いてあげてくださいますようお願いいたします。

 園では「意欲」「感受性」「社会性」の育ちを目標にしています。

「意欲」は自分でやってみようという心。

「感受性」は難しく言えば真善美を感じとる心で、道徳性も含まれます。

「社会性」はお友達や家族、先生たちとコミュニケーションをとりながら共に生きてゆく心です。

 園ではここにプラスして、「基本的生活習慣」を心掛けています。

「基本的生活習慣」とは食事、睡眠、排泄、着脱衣、清潔の習慣で、これは生きる力の根本です。

それにプラスして姿勢を正しくする事、ご挨拶、お返事、出した椅子はしまう、靴はきちんと並べるなどを丁寧に伝えて行きます。

簡単なようですが、これがきちんとできると他のことはほとんどができるようになるそうです。

ぜひお家でも心掛けてみてください。

これは幼児期だけではなく大人になってからも必要なことだと思います。

 ここで皆さんに是非お願いしたいのが睡眠時間と食事です。

子どもは最低10時間は眠るようにWHOが推奨しています。

朝7時に起きるとしたら、夜9時には寝ることになります。

睡眠中は脳が活発に動き、老廃物を洗い流したり、身体がオーバーホールされていることが分かっています。

大人もできたら8時間以上眠ったほうが良いようです。

園では先生達に、できるだけ沢山眠るようにと伝えています。

 食事はバランスの取れたものをよくかんで。

ジャンクフード等は避けていただけたらと思います。

身体は食べ物から作られますので、とても大切だと考えています。

 このようにお心がけいただければ、きっとお子さん達は健やかに成長してくれることでしょう。 

 

先生からのひと言

ゆり組
 ゆりさんでの新しい活動に、日々ワクワクしている子どもたち。

先日、初めてマーカーを使いました。

「マーカーの使い方はパンタくん(パペット)が教えてくれるからね」と伝えると、とても楽しみにしていて、パンタくん先生の登場に喜んでいました。

進級して、年長らしい成長の姿も見られますが、パンタくんが来ると「パンタくーん!」と大喜びのみんなの姿に、まだまだ可愛い所たくさんだな、と感じました!

 最近は鯉のぼりの歌を毎日歌っています。

ゆりさんで歌う鯉のぼりの歌があるのですが、その中に「風の子が鯉のぼりを泳がせる」というような歌詞があります。

歌いながら外の鯉のぼりを見てみると、あまり泳いでおらず。

「今日は風の子が来てないみたいだね」と話していると、強い風が吹いて鯉のぼりが勢いよく泳ぎ始めました。

すると「ねぇ先生!風の子が来たよ!」と目を輝かせて言っていて可愛かったです。

子どもたちの可愛らしい表現に、心がほっこりしました。

 成長だけではなく、みんなの可愛い所もたくさん見つけながら過ごしていけたらと思います。1年間よろしくお願いいたします。

 

ばら組
 あっという間に5月になりました。

憧れのばら組さんになり、気持ちがお兄さん・お姉さんになっているようで、毎日張り切って園生活を過ごしています。

特に、おかえりの時間をかっこよく過ごそうと頑張っていて、ばら組に届いた魔法の苗の花を咲かせるため、みんなの頑張るパワーによってお水が溜まるジョウロから水やりをするのを楽しみにしている子どもたち。

毎朝苗を確認して、「あ!また大きくなってるよ?!今日もおかえり頑張らなきゃ!」と大興奮の子どもたちはとっても可愛いです。

いったいどんな花が咲くのでしょうか(*^^*)

 そんな反面、子どもたちなりに初めてのことや、いつもと違うこと等、様々なことに不安や緊張を感じる場面も多い様子でした。

そんな子どもたちの気持ちを受け止めつつも、やってみたらなんでも出来るばら組さんなので、明るく背中を押してあげられるような関わり方をしていきたいなと思っています!

 そして、背中を押された時に、保護者の皆様から褒められたり認められる経験が子どもたちの一歩を踏み出すパワーになっていると思うので、お家では小さなことでも沢山褒めてあげて欲しいなと思います!

 

すみれ組
 期待と不安でドキドキがいっぱいだった入園式から1ヶ月が経ち、少しずつではありますが幼稚園でのすごし方に慣れてきた様子が見られます。

5月といえば「こどもの日!」ということで園庭には大きなこいのぼりがあがりました!

こどもたちはとても興味津々に「あ!こいのぼりだ!」「うち(家)にも小さいのあるよ!」と嬉しそうに指を差しながら教えてくれました!

しかしその日は風が弱くなかなか空を泳ぐ姿が見られなかったので「こいのぼりさんお空泳がないね〜」「どうしたのかな?」と心配をしながら見ていました。

そこで何気なく私が「こいのぼりさん頑張れ〜!って応援してみたら?」と声をかけてみることに。

すると目を丸くしながら「そうだね!」と言って大きな声で「こいのぼりさーん頑張れー!」とこいのぼりを全力で応援!

その後は何度もエールを送るこどもたちの期待に応えるかのように元気に泳ぐこいのぼりを見ることができました!

泳ぐこいのぼりを見つめたキラキラと輝くあの目は、私の中で忘れられない大切な記憶の一つになりそうです。

 

ちゅーりっぷ組

 いよいよ令和7年度のちゅーりっぷ組が始まりました。

第1回目の主活動は自由遊び。

ブロックで作った怪獣を倒す戦いごっこをしたり、室内用すべり台の上から車をすべらせその動きを何度も目で追ったりとひとりひとりが興味のある遊びを見つけ楽しそうに過ごしていました。

そして第2回目の主活動はこいのぼり製作。

お花紙の感触を楽しみながら破いたり丸めたりしたものを袋に詰め、みんなで色鮮やかなこいのぼりを作りました。

 初めての環境にまだまだ不安そうにしているお子さんもいますが、小集団での生活を通してお父さんお母さん以外の大人と関わる機会を増やしたり友達の存在に気付き一緒に過ごす楽しさを感じてもらえたら嬉しいなと思っています。

また保育者の方も一緒に楽しみ、時には子育ての悩みを相談できるそんな場所にできたらいいなと思っています。

1年間よろしくお願いいたします。